【車屋経営の㊙戦略 #16】 私は、「どうやったら高く売れるか?」しか考えていませんでした。

私は、「どうやったら高く売れるか?」しか考えていませんでした。

車屋を経営していた頃、

私が毎日考えていたことがあります。

それは、

「どうやったら1万円安く売れるか。」

ではありません。

「どうやったら1万円高く売れるか。」

こればかり考えていました。

当時、多くの車屋は、

カーセンサーやグーネットで、

ライバル店より1万円でも安く掲載することを考えていたと思います。

でも私は、

その考え方では、

いつまで経っても利益は残らないと思っていました。

売れているのに、お金が残らない。

私も最初は、

カーセンサーやグーネットで集客していました。

毎月そこそこ売れます。

でも、

通帳を見ても、

会社にお金が残っていない。

当時は、

ミニバンを1台あたり粗利10〜15万円くらいで販売していました。

「これだけ売っているのに、なぜお金が残らないんだろう。」

そんなことばかり考えていました。

そして、

ある時気づいたんです。

「もっと売る」のではなく、

「1台あたりの利益を増やさないと会社は豊かにならない。」

私が最初にやめたこと。

私が最初に取り組んだのは、

営業マンを責めることでも、

広告費を増やすことでもありません。

安売りをやめること。

これでした。

もちろん、

ただ値上げしたわけではありません。

車の質。

整備の質。

保証の質。

接客の質。

一つひとつを見直し、

「この価格でも買いたい。」

と思っていただける価値を作っていきました。

安さを売るのではなく、価値を売る。

ホームページ。

ブログ。

SNS。

すべての発信も変えました。

「最安値!」

「目玉車!」

「低金利!」

そんな言葉は使わなくなりました。

代わりに伝えたのは、

整備へのこだわり。

保証内容。

品質。

購入後も安心して乗れること。

その結果、

来店されるお客様が変わっていったんです。

価格だけで選ぶお客様ではなく、

「多少高くても安心できるお店で買いたい。」

そんなお客様が増えていきました。

営業マンも変わらなければ意味がありません。

ただ、

会社の方針を変えただけでは終わりません。

以前からいた営業マンは、

昔の営業を続けていました。

「値引きするので決めてください。」

「この車はすぐ売れちゃいますよ。」

そんな営業では、

会社の方針と合いません。

だから私は、

営業マン育成にも力を入れました。

営業台本を作る。

ロープレを繰り返す。

商談後にフィードバックする。

営業の仕組みを導入して、

「価値を伝える営業」ができるように育てていったんです。

結果は、大きく変わりました。

取り組みを続けた結果、

1台あたりの粗利は、

15万円から32万円へ。

平均5万円あった値引きは、

ほぼ0円に。

オプション販売も、

平均0円から5万円へ。

売上だけではありません。

利益が残る会社へ変わっていったんです。

私が経営で見ていた数字。

実は、

私は経営していた17年間、

「今月は何台売れたか。」

という数字は、

ほとんど気にしていませんでした。

いつも見ていたのは、

粗利です。

何台売れたかではなく、

会社にいくら利益が残るのか。

経営者が見るべき数字は、

そこだと思っています。

まとめ

もし今、

「もっと安くしないと売れない。」

そう思っているなら、

一度考えてみてください。

本当に考えるべきなのは、

「どうやったら安く売れるか。」

ではありません。

「どうやったら高くても選ばれるか。」

です。

この発想に変わるだけで、

会社の利益も、

集まるお客様も、

営業マンの商談も、

大きく変わっていきます。

最後に、これだけは覚えて帰ってください。

利益が残る会社は、安く売る方法を考える会社ではありません。

高くても選ばれる方法を考える会社です。

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