【車屋経営の㊙戦略 #17】 「買う買わないは、値引きじゃない。」

「買う買わないは、値引きじゃない。」

お客様の一言で、私の営業は変わりました。

私が会社員だった頃。

最初の1〜2年は、典型的な「値引き営業マン」でした。

商談の最後になると、

「今日決めていただけるなら5万円値引きします。」

それでも決まらなければ、

「あと3万円頑張ります。」

そんなクロージングを毎日のようにしていました。

今でも、この営業スタイルの車屋は少なくないと思います。

値引きで逃げられないようにしていました。

当時の私は、

値引きを提示するだけでは終わりませんでした。

「5万円値引きできたら、今日決めてもらえますか?」

「いくらだったら、今決めてもいいと思われていますか?」

そんなふうに、

お客様から「買います」という言葉を引き出してから値引きを提示する。

いわゆるバーターの商談です。

「これなら逃げられない。」

そう思っていました。

でも、ある日…。

あるお客様との商談で、

私はいつものように値引きを提案しました。

すると、そのお客様はこう言ったんです。

「買う買わないは、値引きするしないじゃないから。」

その瞬間、

私は何も言えませんでした。

頭の中が真っ白になりました。

今まで当たり前だと思っていた営業が、

音を立てて崩れた瞬間でした。

私は商談をゼロから見直しました。

その日から、

私は考え方を変えました。

価格で決める営業ではなく、

安心で決めてもらう営業へ。

サービスで決める営業ではなく、

信頼で決めてもらう営業へ。

「どうすれば値引きできるか?」

ではなく、

「どうすれば、この人から買いたいと思ってもらえるか?」

これだけを考えるようになりました。

不思議なことが起きました。

営業スタイルを変えると、

商談が変わりました。

お客様との会話が変わりました。

そして、

結果も変わりました。

値引きをしなくても契約になる。

しかも、

値引き営業をしていた頃より、

成約率は高くなっていったんです。

さらに驚いたのは、

「値引きしてください。」

と言われること自体が、

ほとんどなくなったことでした。

この営業を会社の仕組みにしました。

独立して会社を経営するようになってからは、

この営業を私だけのものにはしませんでした。

営業台本を作る。

ロープレをする。

商談後にフィードバックする。

営業の仕組みを導入し、

営業マン全員が、

価格ではなく価値を伝えられるように育てていきました。

その結果、

値引きに頼らなくても契約できる営業組織になっていったんです。

もちろん、簡単ではありません。

正直に言うと、

値引き営業の方が簡単です。

「安くします。」

と言えば、その場は盛り上がります。

でも、

それでは利益は残りません。

会社も強くなりません。

一方、

価格以外の価値を伝え、

会社や営業マンを信頼していただく営業は、

身につけるまで時間がかかります。

難易度も高いです。

でも、

一度身につければ、

利益も、

成約率も、

お客様との信頼関係も、

すべてが変わっていきます。

まとめ

もし今、

商談の最後に、

「値引きしか武器がない。」

そう感じているなら、

ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。

本当にお客様が欲しいのは、

値引きでしょうか。

それとも、

「この人なら安心して任せられる。」

という信頼でしょうか。

私の営業人生を変えたのは、

お客様から言われた、

たった一言でした。

「買う買わないは、値引きするしないじゃないから。」

今でも、この言葉を忘れたことはありません。

最後に、これだけは覚えて帰ってください。

利益が残る会社は、値引きで選ばれる会社ではありません。

「この会社から買いたい」と選ばれる会社です。

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