こんにちは。ナンバーワン自動車販売プロデューサー野瀬貴士です。
電気自動車やハイブリッド車が増えてきて整備工場は危機感を抱いているところも多いと思います。
欧米を中心にガソリン車は禁止になりつつあり日本でも販売は2030年を目処に販売中止という通達があります。
そのような背景から整備工場は整備以外の収益の柱を見つけることも課題となっているでしょう。
その中でやはり車の販売を新規事業として考える会社も多いと思います。
中には、整備工場を狙って、新車販売の新規事業FCを勧めてくるコンサルタントなどもいます。
ですが私は絶対にそのようなFCには手を出すな!と言っています。
もし、あなたが整備工場の会社をやっていてこのようなビジネスモデルを検討、もしくはすでに行ってしまっているのでしたらこの記事を最後まで読んでいただけたらと思います。
なぜ整備工場は新車販売のFCはやめた方がいいのか?
車の販売を軸にしていきたい整備工場や板金屋さんなどは、新車リースなどの新規事業は在庫も保有しない、展示場もいらないので非常に魅力的に見えると思います。
確かにすぐに導入できそうで軸になりそうならやってもいいかな?と思いますよね。
実は、この新規事業の導入が、あなたの会社が今まで築き上げてきたお客様との信頼を崩壊させてしまうきっかけになっているのかもしれません。
新車リースFCの隠されたデメリットとは?
新車リースはお客様にとってとても魅力的に見えるセールストークですよね。
- 金利も低くディーラーより安いことをアピールできる。
- 新車が月々1万円から乗れるので家計の負担もなし!
- 全部コミコミで安心!
このような感じでしょうか。
書いていてもとても魅力的に見えてしまいます。
ですが、このお客様へのメリットのアピールが大きなデメリットとなってしまうのです。
実際には、値引きは0のカラクリなので、ディーラーはガッツリ値引きするから金利が多少4%とかだとしてもトータルだと変わらないというウソ。
実際には、中途解約すると高額な違約金がかかるとか。1万で釣っておいて実際は2万とか、ボーナス払いあるとか、不信感を持たれる引掛け商法。
実際には、車が月々1万円で乗れるとかいいながら(120回払いとか、、、10年かよみたいな)
さらに、、
- 月々いくらでしか表示しないから実際の総額がわからない。
(例)ナビつけるなら月々2,200円、希望ナンバー付けるなら月々500円、回数もあやふやにして、いいことしか言わない。
よって後でトラブルに発展することが多くなってしまいます。
「こんな説明受けていない!」「騙された!」「何も聞いていない!」
というお客様の不満や怒りに変わっていきます。
せっかく長年整備で築き上げたお客様との信頼関係が一気に崩れて、逆に憎しみに変わってしまうのです。
築き上げた歴史が一瞬で崩れてしまう。
こんな怖いことはありません。
実際にこのような状況なってしまっている会社もあるはずです。
最近DM出しても反応ないなぁと感じている会社はもしかしたらお客様との信頼関係を失い始めているのかもしれません。
▼関連記事
まだ手を出すな!自動車整備工場が加盟を勧められる新車リースFCに参入する前にできる車販売の技術とは?
信用を失う前に信頼を強化していきませんか?
このような新規事業などの勧誘は、整備工場がこれから厳しくなる「痛み」をついてきます。
そして、今まで築いたあなたの会社の歴史ややり方を無視して、自分たちのノウハウを押し付けていくのです。
それではお客様は戸惑いますし、あなたの会社が築き上げた信頼は音を立てて崩れていくでしょう。
「簡単、楽に、すぐに」という耳障りの良い言葉は流行っていますが、あなたが今まで築き上げてきた会社の歴史は簡単、すぐに、楽に築いてきたものでしょうか?
決してそうではないはずです。
一生懸命築き上げた歴史があるからお客様は信頼してあなたのお店に相談にきているはずです。
そのお客様を大切にすることが今あなたの会社で真っ先にできることではないでしょうか?
私は、あなたに新規事業を無責任に売りつけるようなことはいたしません。
あなたの会社の歴史、やり方を重んじた上で、今できることをお伝えしていきます。
既存のお客様が多く顧客リストのある会社様であれば、よりお客様との信頼を深めるための方法をお伝えいたします。
まずは持っているものを強化してから新規事業を考えていけばいいのです。
そこから整備工場ができることは沢山あります。
まずは、今あなたの会社を支えてくれたお客様へできることを考えてみてくださいね。